英国版テキストメッセージで良くない習慣

英国のCarphone Warehouseが英国人1,000人に対し、5月に「私生活一般」「恋愛」「ビジネス」において「テキストメッセージを使う場合の良くない習慣」についての調査を行い、レポートとしてまとめた。ここでは私生活一般とビジネスでの回答を紹介しよう。

以下の項目におけるパーセンテージは「良くない」と回答した割合である。

私生活における良くないテキストメッセージ習慣

  1. 既読スルー(42%)
  2. 24時間以内に返信しないこと(35%)
  3. 口語や略語を使うこと(33%)
  4. 「K」や「lol」だけで返信すること(30%)
  5. 前置きなしにグループに追加すること(14%)

既読スルーは英語ではbeing left on readと言うらしい。LINEに限らず多くのテキストメッセージアプリで「既読」マークが実装されているが、そのまま返事が来ないことを気にする人は半数未満と意外に少ない印象である。24時間以内に返信が来ないことを気にする人はもっと少ない。

略語やKなどを使うことを嫌がる人は1/3程度のようだ。Kは「OK」の簡略化であり、日本だと「り」である。lolは「laughing out loud」(声を出して笑う)であり、日本だと「草」や「(笑い)」「www」が意味的に近い。

突然グループに追加されても気にする人は少ないようだ。

そして面白いのが、こうした「良くないと思う習慣をやってしまう」と回答した人は9割にのぼることだ。

ビジネスにおける良くないテキストメッセージ習慣

  1. 解雇すること(64%)
  2. 懲戒処分をくだすこと(58%)
  3. 同僚について公式に苦情を入れること(55%)
  4. 病欠の連絡(33%)
  5. 勤務時間後に同僚やクライアントに連絡を取る(27%)

1~3のように「大事なこと」はテキストメッセージではなく直接言えと考える人が多いというのは英国でも変わらないようだ。

一方で病欠の連絡をテキストメッセージで済ませることを良くないと考える人が33%いるのは意外に多いように思える。

一方で、勤務時間後にテキストメッセージで連絡を取っても気にしない人が7割以上存在するというのは驚くべきことだ。日本では仕事をずるずると家にまで持ち込み、帰宅後も会社から連絡が来ることを問題視する論調が多いが、英国でもそれは珍しいことではなく、かつ、それを気にしない人が多いというのは非常に興味深い。

本稿では紹介しなかったが「恋愛」についてのテキストメッセージの扱いも面白い。例えば、プロポーズをテキストメッセージで済ませても良いと考える人が4割いるといった結果だ。

参考文献:Carphone Warehouse, “NEW RULES TO TEXTING”

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金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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