女性起業家資金イニシアティブがアジア開発銀行を通して2,000万ドルの中小企業支援

女性起業家資金イニシアティブ(We-Fi : Women Entrepreneurs Finance Initiative)は、女性起業家や女性を中心とした中小企業が直面する障害(資金、法制度など)を克服するための支援を目的として2017年に設立された世界銀行内の基金である。14の設立貢献国が関与しており、民間資金も併せて10億ドル以上の資金利用を可能としている。

今回、アジア開発銀行(ADB)はWe-Fi(Wi-Fiではないので注意)から2,020万ドルを受け取り、女性主導の企業(WSME : Women-led Small and Medium-sized Enterprise)がアジア太平洋地域の資金調達とトレーニングにアクセスできるように支援した。

2018年4月には、ADBはスリランカの女性起業家を促進するためにWe-Fiから1,260万ドルの助成金を受けた。今回の助成金は2回目で、アジア太平洋地域で「女性が推進する活気ある企業」(WAVES : Women Accelerating Vibrant Enterprises)5,000社が5年間のプログラム支援を受けることになる。

日本や欧米では女性主導の企業は比較的少ないが、アジア太平洋地域で見れば6割が女性主導の企業である。但し、これはタイなどをはじめ宗教観など文化的な背景によって女性主導の起業が珍しくないからである。

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但し、様々な研究で資金調達で不利な状況にあることが指摘されており、世界銀行主導で積極的に支援しようというのが女性起業家資金イニシアティブ(We-Fi)である。

同プログラム(WAVESプログラム)は、(1)資金へのアクセス、(2)能力開発、(3)環境の実現に焦点を当てており、資金調達支援だけでなく、ビジネストレーニングなども含む。

参考文献

Viet Nam News, “New financing to enhance support for women-led SMEs”, 14 May 2019

外務省「女性起業家資金イニシアティブの立ち上げ」2017年7月8日

       

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