楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIのデータ通信が20GBまで1,980円、1GBまでなら0円というプランが何かと話題になった。これは以前から行っている300万人の1年間無料キャンペーンで300万人が集まらなかった上に、docomoなどが20GBの格安プランを出してきたことに対する対抗策である。
300万人まで残り80万人に対し、既に220万人以上が応募しているという同プランだ。これでiPhoneを取り扱うための布石は整ったと言えるだろうが、このプランで儲かるかと言えば儲からないのではないかというのが率直な感想である。
というのも、これは過去に楽天モバイルが買収したFREETELのMVNO事業にあった「使った分だけ安心プラン」と似通った従量制プランである。
以下がRakuten UN-LIMIT VIの従量制プランである。
そして以下がFREETELの使った分だけ安心プランである。上限のデータ通信料は高い一方で、従量制の区分がより細かいものになっている。
何を隠そう、筆者はFREETEL民である。たまに出張でそれなりに使うことがあるが、普段は在宅での仕事が多くあまり使わないので、このプランは最適だからだ。当時、FREETELがこのプランを発表した時、凄く安いと思って契約しながらも「こんなので儲かるんかいな」と思っていた。結果、儲かってなかったから楽天モバイルが「会員数増大のために買収した」わけである。
今まで楽天モバイルは、執拗に楽天モバイルのプランに移行するように勧誘メールを送ってきていた。筆者はそれらを無視し、アンケートにも「使った分だけ安心プランが終了された場合は他社への移動を検討する」と書いてきた。
正直、使った分だけ安心プランがいつ終了するかと思っていたが、楽天モバイル自体が似たようなプランを作ってしまったわけである。筆者のようにあまり使わないユーザーがいても、儲けにはならないもののコストにもならないが、新プランの場合は大量に使うユーザーがいるので、余計に利益を出すのが難しいのではないかと思ってしまうが。
ちなみに筆者は現時点でも楽天モバイルのプランへの移行は考えていない。(サブスマホで1年間だけ利用するという可能性はある。)通信エリアの問題があるからだ。