筆者は投資対象として以前からベトナムに注目し、当サイトでも積極的にテーマとして取り上げているが、最近注目しているのはベトナム・ホーチミンに”できた”「トゥドゥック市(Thu Duc city)」である。
2020年8月にトゥドゥック区・2区・9区の合併が正式承認され、11月にトゥドゥック市という名称で決まり、2021年からトゥドゥック市としてスタートしたばかりである。ベトナム初の地方政府直轄市の誕生である。
元々トゥドゥック区はベッドタウンとして発達し、近年の大学移転などで学生街としても成長している。2区は以前はスラム街として評判が良くなかった地域だが、近年の開発で急成長しており、金融センター構想などもある。9区はハイテクパークなど産業の成長が著しい地区である。
下図のThu Duc・2・9を併せたエリアであり、3区併せて人口は100万人を超え、ホーチミンの域内総生産の30%を占めるようになる。
これらの3区を合併させるのが所謂、東部都市構想であり、今後はトゥドゥック市として開発が進められ、ホーチミン市は交通インフラ投資だけで10年間で約13.5兆円必要と試算している。
既に不動産関連の投資は活発であるが、他にも3区で営業する水道会社Thu Duc Water Supply(HOSE: TDW)など関連銘柄への投資も活発である。今後大きな成長が期待される地域だ。