世界最大のクラウドソーシングプラットフォームUpwork<NASDAQ: UPWK>は先日、ウェブ・モバイル・ソフトウェア開発者の報酬が高いプログラミング言語15を発表した。Upwork.comでの時給が高いプログラミングリストである。2020年1~6月において、最低10のプロジェクト・40時間以上の仕事に対する支払いに基づくデータベースが基準となっている。
- Objective-C:66ドル
- Golang:64ドル
- Windows PowerShell:62ドル
- Excel VBA:60ドル
- Kotlin:60ドル
- VB.NET:59ドル
- Ruby:59ドル
- Java:58ドル
- Swift:56ドル
- C#:56ドル
- ASP.NET:56ドル
- C ++:55ドル
- SQL:54ドル
- Python:53ドル
- C:52ドル
Upworkによると、前年比で最も成長率が高いのは7位のRuby(+127%)、8位のJava(+127%)、13位のSQL(+125%)である。オワコンと言われるRubyや有料化やKotlin(5位)などの台頭によって衰退しつつあると言われるJavaだが、ウェブシステムなどにおいて堅調な需要があり、Javaなどは分散システムなどでも盛り返しつつある面がある。SQLはどんな分野に行っても不可欠である。
AppleはiOS向けの開発言語としてObjective-CからSwiftへの移行を推奨しているが、思ったほど移行は進んでおらず、単価自体もObjective-Cが1位で、Swiftは9位という結果となっている。
Golangが2位だが、これは機械学習などの分野で重宝されることから単価が高くなっていると思われる。一方でPythonは14位にとどまるが、これはDjangoなどウェブアプリなどでの利用も拡がっており、言語の簡単さから供給が増えすぎていることも背景にあろう。
Excel VBAがまさかの4位という結果だが、筆者の開発経験による主観では、これはマクロ開発などは比較的小さな案件が多く、割高でなければ受けないという開発者が多いからではないか。
ASP.NETやVB.NETはフレームワークであり、言語ランキングとして載っているのはいささか疑問があるが、いずれにせよC#などと併せてこれらはウェブシステムに関するものである。
他は組み込み系で強いC++やCもランクインしている。IoTの時代において再びC/C++が復権しつつあるのが現状である。将来的にはRustなどが置き換える可能性があると筆者は考えているが、当面は根強く需要があるだろう。