Twitterは9日からインドで新しい機能であるfleets(フリーツ)が実験中であることを発表した。以下のTwitter Indiaが公開した動画から分かるように、フォローしているユーザーのアイコンが画面上部に表示され、自由にテキストや画像などを投稿することができる。
フリーツ機能の最大の特徴は、この機能を用いた投稿は24時間で消えることである。fleeが「快速」「徐々に消える」などを意味することから連想される。SnapchatやInstagramなどの「ストーリー」のような機能といえば分かるだろうか。
フリーツでの投稿は検索やモーメントにも表示されず、他のユーザーはいいねやリツイートも公開リプライもできない。世界中に広く伝えたいわけではないが、自分のフォロワーや自分のプロフィールページに来た人に「伝えたいこと」を共有し、クローズドな環境で会話をすることが目的である。
インドでの実験はブラジル、イタリアに続いて3ヶ国目である。Twitterはここまでの実験で、いいねやリツイート数が表示されるとツイートを躊躇う人が多いことを確かめている。インスタグラムにおいて、他者がいいね数を見ることができなくなったのと同じ経緯だろう。
リツイート数が表示されることで一部のインフルエンサーの投稿は活発になる(更にサクラも増える)が、大多数のフォロワーの少ないユーザーにとってはリツイート数が少ないことが「気になる」からツイートを躊躇う。
インドでのTwitterのアクティブユーザーは5,500万人で、今後機能テストによって、ユーザーの投稿の仕方がどのように変化するかが実験される。
参考文献[1]:The Economic Times, “Twitter puts Fleets to test in India”, 9 Jun 2020
参考文献[2]:TechCrunch, “Twitter brings Fleets, its version of Stories, to India”, 9 Jun 2020