Googleトレンドで見る「差し押さえ」と「借り換え」を執筆している時に気づいたが、米国においてauction(競売)とpawn shop(質屋)の検索トレンドに逆相関関係がある。porn shopではないので悪しからず。
質屋と競売の検索トレンド
以下は過去5年間の両キーワードの検索トレンドを示している。検索数が全く異なるので、Googleトレンドの埋め込み機能は使わず、2軸グラフで表示している。(auctionが左軸、pawn shopが右軸。)
差し押さえやその後に来る競売が年明けから始まるのに対し、年末は質屋で資金繰りに追われている様がよく分かる。夏期も同様の傾向が見られるのが面白い。
余談:犬を質草にしようとする米国人
余談であるが、サービス終了まで1ヶ月と迫ったGoogle Correlateを使っていると、これまた面白いデータが出てきた。
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pawn shopと最も検索アクティビティの相関が高いのがmy dogだという。(相関係数は0.9882)
疑似相関とも思ったが、意外にそうでもないらしく、”pawn my dog”と検索してみると、アラバマ州にある質屋Pawn Express of Troyのウェブサイトが出てくる。
内容としては、客によく「何を質草として入れられるのか?」と聞かれることが多く、元々は「何でも」と回答としていたが、非常識な客が文字通り何でも質草に入れようとしてくるので、今は「殆ど何でも」と回答している。その「殆ど何でも」に該当しないものの一例として挙げられているのが犬だそうだ。”Can I Pawn My Dog?”(飼い犬を質に入れられますか?)というキラーコンテンツになっているようである。
参考:Pawn Express, “Can I Pawn My Dog?”
以下はそこに挙げられている例である。
- 飼い犬
- 子供
- 自分の歯
- モノポリー
- エアギター
飼い犬どころか子供だなんてまともな発想ではない。自分の歯というのは「金でできた歯ならOK」とのことである。モノポリーは基本的には駄目だが、例外的に全体が木でできており、金箔やダイキャストなどで作られたモノポリー豪華版は良いそうだ。
エアギターはネタであろうが、店主はすぐさまエアギターを受け取り、エアキャッシュを返しているようである。