以前に報じた通り、7月にダンキンは植物性由来肉を提供するビヨンドミートの製品を使ったサンドイッチを試験展開していた。
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この試験展開が成功したことにより、当初来年1月を予定していた全国展開の時期を来月11月6日に繰り上げられることが分かった。
CNBCが報じたところによれば、月曜日にダンキン社は試験展開を行っていたマンハッタンでは、ビヨンドミートを使ったサンドイッチの販売数が2位を記録し、当初の予測売上の2倍以上だった。
一方でCNBCは、必ずしも「全国展開=メニューの永続化」を意味しないと指摘している。カナダのドーナツチェーンであるティム・ホートンズもビヨンドミートを使ったハンバーガーを全国展開していたが、9月にオンタリオ州とブリティッシュコロンビア州を除く全ての店舗で廃止している。ティム・ホートンズは、カナダだけでなく米国にも多くの店舗があり、最近はコーヒーやドーナツ以外の製品に力を入れている点でダンキンとよく比較される。
もっとも、最近の株価パフォーマンスは低く、前回指摘したように7月26日時点の株価はかなり高値に近く、最近はダウ平均株価くらいのパフォーマンスくらいにまで回帰している。これまでは植物性由来肉の話題性だけで買われていたが、今後は一連の方針転換(コーヒー重視、ビヨンドミート製品の全国展開など)の成果が問われることになる。
参考文献:CNBC, “Dunkin’ accelerates nationwide launch of Beyond Meat”, 21 Oct 2019