要約
- 立地と豊かな自然によりベトナム南部のフーコック島はリゾート観光が活況
- 投資家にとって有利な経済特区に向けての開発も進み、不動産ツーリズムなども活況
- ホーチミンの地価を超えるなどバブルの懸念も強い
フーコック:2019年に有望な不動産ツーリズム市場(Vietnam+)
- 2018年は前年比36%増の400万人の観光客が訪れたリゾート地
- 観光事業をしたい投資家による不動産ツーリズムも活況で2019年も活発な投資が見込まれる
- 手付かずのビーチ、 サンゴ礁、国立公園、真珠養殖、伝統的な魚醤製造などの観光資源
初の現地人向けカジノが3年間の試験運用という形でベトナムにオープン(Retail News Asia)
- フーコック観光投資開発省(JSC)が建設したコロナリゾート&カジノのカジノ施設
- 年齢・所得制限などを満たしたベトナム人が入場できる3年間の試験期間を承認
- ベトナムの既存の7つのカジノは外国人観光客向けで現地人は入場できなかった
フーコックが次なるMICEの目的地となる5つの理由(Travel Daily)
- ベトナム本土から近くリゾート地として確立しているが、豊かな自然と文化が多く残る
- ユネスコのキエンザン生物圏保護区の一つで、シュノーケリングなども楽しめる
- それ自体が目的地となりうる高級ホテルが揃う
- 外国人は30日間のビザ免除資格があり、各国からの直行便など旅行へのハードルが低い
- MICEに耐えうるデザイン性があり広いミーティングスペースが存在する
解説
ベトナム南部西端より約40kmほどに位置するフーコック島(Phu Quoc)は、タイやマレーシアなど東南アジア各国の中間に位置するという立地から、アクセスの良いリゾート地として年々注目度が高まっている。
観光客が多く訪れるだけでなく、投資先の選定のための不動産ツーリズムやビジネス関連の旅行や会議利用MICE(Meeting, Incentives, Conferencing, Exhibitions)などビジネス分野での利用での注目も高まっている。言うなれば「プーケット+シンガポール」を目指すようなポジションであろう。
注目度の高まりに拍車をかけているのがベトナム政府がフーコックを特別行政経済区に発展させるというマスタープランであり、前述の観光ビザ免除だけでなく、
- ベトナムで最も低い法人税・所得税
- 土地の賃貸料の4年間免除
- 続く9年間の50%削減
といった投資家にとって魅力的な政策があるからである。
一方でその過剰投資はバブルの懸念も引き起こしており、昨年頃から「ホーチミンの地価を超えている」など警告を発する記事・報告も増えており、政府も対応に追われているようだ。
参考文献
Vietnam+, “Phu Quoc – potential real estate tourism market in 2019”
Retail News Asia, “Vietnam’s first casino for locals opens on three-year trial basis”
Travel Daily, “5 reasons why Phu Quoc will be the next big MICE destination”