シティが「今後2年で金価格が2000ドル突破」と予想(2年連続2回目)

景気後退懸念、新型コロナウイルス、中東情勢などで金価格は高値で推移している。7年ぶりに1600ドル/トロイオンスをつけたことで、シティをはじめ「2000ドルを突破する可能性」を指摘する声は多く聞こえる。2011年の歴史的最高値1921.17ドルがちらつくからだ。

CNBC, “Citi sees gold topping $2,000 in next 12 to 24 months”, 19 Feb 2020

シティは先日、今後12~24ヶ月で金価格が2000ドルを突破するという見方を示しているが、2019年9月にも全く同じ予想をしている。

ブルームバーグ「金価格は史上最高値更新も-今後2年で2000ドル突破とシティが予想」2019年9月10日

「金価格 2000ドル」などで検索すれば分かると思うが、日本語の報道や文献だけでも2000ドル越えの予想は山ほど出てくる。以下の金価格の100年チャートを見ても分かる通り、歴史的に見れば変動は非常に大きいが長期的に上昇しているので毎年「2000ドル超え」を予想していればそのうち当たるかもしれない。

金価格(ドル/トロイオンス)の100年チャート
出典:macrotrends

これが地震など災害であれば「今後30年以内に○○地震が発生する確率は70%」と毎年言い続けることも、災害対策や日頃の意識付けで役立つかもしれない。しかし、こと投資に限ってはこの種の予想はあまり意味をなさない。もっとも、昨年のシティの予想の期限は2021年9月であるわけで、それまでに2,000ドルを超えれば両方の予測が当たりになるわけだが。

別に2,000ドルを超えないと言っているわけではない。この2,000ドルを超えるという予測は常に様々な組織・論者から出されているということを意識し、この種の予測に惑わされないで冷静に判断することが重要ということが言いたい。

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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