インドがインドネシアとパーム油輸出関税引き下げで合意

アンタラ通信によると、インドはインドネシアから輸出される精製パーム油(RBDPO)の輸出税を5%引き下げることで同意した。

これは、マレーシアの精製パーム油にかかる関税がパーム原油と近いことによる鞘取りの問題を解消するために関税を引き上げたこととは逆の動きである。

関連記事:インド商務省がマレーシアの精製パーム油の輸入関税引き上げを検討(追記あり)

これはASEANインド自由貿易協定(AIFTA)の下で精製パーム油の輸出関税が50%に設定されたことを受け、マレーシアからの輸出関税は50%に引き上げられ、インドネシアからの輸出関税は50%に引き下げられたことを意味する。

一時期はインドのパーム油輸入相手国は、マレーシアがインドネシアを上回っていたが、輸出条件がほぼ統一化されたことにより、インドネシアからの輸出が回復すると思われる。

2018年のインドネシアからインドへの主な輸出品は石炭で輸出額は53.7億ドルだったが、パーム油やその派生製品も35.6億ドルと重要な地位を占める。

参考文献:ANTARA NEWS, “India agrees to reduce export tariff on Indonesian palm oil”, 11 Sep 2019

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