ベトナムは外国から港湾への投資を推進

インドシナ半島の東岸を沿うように位置するベトナムは、歴史的にアジア地域の海上貿易の中継点として重宝されてきた。

最近は中国やシンガポールの港湾に押され気味であるが、それでもベトナムの港湾は成長し続けており、貨物船積載量は1995年に340万トンだったのに対し、2017年には1億6,570万トンまで増えている。

それでもベトナム海事局によれば、更に34~43億ドルもの港湾投資が必要であるという。

無論、多額の公的資金も投入されているが、各国のハブ港との接続する公共インフラなどの投資の必要性や、取扱量の92%以上が輸出入であることもあり、海外の港湾事業者や海運業者に、官民パートナーシップによる大規模港湾投資の必要性を強調している。

港湾で輸送される貨物量は2017年の4.4億トンから、2020年には6.4~6.8億トン、2030年には10.4~11.6億トンに増加すると見込まれている。

現在、ベトナムには年間5.5億トンの積載能力を持つ港湾が31あるが、輸送の近代化・効率化、省エネ対策、国際ゲートウェイ港の建設、原油輸送などに特化した深水港の建設などを目指している。

既存の港湾に関しても、以前に紹介したダナンポートなど成長著しい企業は多くある。海外からも投資しやすい企業は多いものだ。

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参考文献:Vietnam+, “Vietnam seeks foreign investment in ports”, 24 Jul 2019

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