要約
- オンライン学習プラットフォームCourseraに自動運転専門講座が開始
- 自動運転車市場の伸びに応じてエンジニアの雇用も多く生まれると予想されている
- 人材確保は見過ごされがちだが市場の成長において重要である
オンライン学習プラットフォームCourseraにてトロント大学が自動運転講座を提供開始(UKTN)
- オンライン学習プラットフォームCourseraで自動運転専門講座を開始
- 完全な自律走行車を実現するための最先端の知識と技術を提供する上級者向けコース
- 自動運転車エンジニアの需要は米国だけで今後10年で10万人以上の雇用を産み出すと予想
解説
バイドゥの元副社長兼チーフサイエンティストであり、スタンフォード大学の計算機科学者であるAndrew Ngが起ち上げたオンライン学習プラットフォームCoursera(コーセラ)に、トロント大学が自動運転専門講座を提供開始した。
Courseraで機械学習講座といえばAndrew Ng本人が講師をしている機械学習入門講座が有名だが、こちらはエンジニアとしての経験があるものの自動運転技術についての訓練を受けていない学習者を対象とする上級者向けコースである。
Self-Driving Cars専門講座(coursera)
コースは全4部で構成されており、
- Introduction to Self-Driving Cars(自動運転車入門)
- State Estimation and Localization for Self-Driving Cars(自動運転車の状態推定と位置特定)
- Visual Perception for Self-Driving Cars(自動運転車の視覚認知)
- Motion Planning for Self-Driving Cars(自動運転車の経路計画)
というように、自動運転の基礎から状態、画像、経路まで自動運転に係る技術を幅広くカバーしている。
4講座は独立しており、一つだけ受けることも可能であるし、動画の視聴だけなら無料である。修了証を得るためには受講料を支払って講座の演習課題や試験などに合格しなければならない。
受講にあたって必要なスキルはPython3のプログラミング能力の他、線形代数、統計、微積、物理(ニュートン法など)などに精通していることと記載されている。
自動運転技術への投資や参入は活発であり、メディアでの報道も多いが、見過ごされがちなのが人材育成や人材確保の面であり、このオンラインコースは有効なものの一つであろう。産業の伸びの如何にも関わってくるものなので、こうした動向にも注意していきたいものである。
参考文献
UKTN, “Coursera launches Self-Driving Cars course from Toronto Uni “