3月12日まで
- 合意なきブレグジットを拒否し、離脱を遅らせるための機会を得る事で合意されている
- 3月12日までに議会で修正案を議論し採決
3月12日までに合意できなかった場合
3月29日に合意なきブレグジットを実行するかを3月13日までに採決
どちらの採決も拒否された場合
- リスボン条約50条に基づく「短期間の離脱延長」についての採決
- 合意されれば離脱日を変更するための法整備
3月21~22日:EUサミット
50条に基づく延長を合意するための最後のチャンス
サミットで合意が成立した場合
- 3月26日:離脱延長について英国議会で採決(期限は6月30日の可能性が高い)
- 3月29日:本来の離脱日だが現時点では延長の可能性が高い
- 5月23~26日:欧州議会選挙
- 6月30日:延長した離脱期限
- 7月2日:新しい欧州議会
補足
離脱期限の延長の方向に話が進んできて以来、ポンド/ドル(GBP/USD)レートが高くなってきている。期限が延長になったからと言え、バックストップ以外の有効な解決策が現時点で見つかっているわけではないが、現時点では非常に楽観的である。
その背景には延長に加え「国民投票のやり直し」という可能性も高くなってきているからである。しかし、もし国民投票をやり直す事になってしまえば、双方が「双方の主張が通るまで何度も投票をやり直す」というオプションが出てきてしまうので、もし離脱が撤回されたとしても政治状況は混迷状態になると筆者は考える。
参考文献
REUTERS, “Factbox: Through the Brexit Looking Glass – What happens next?”