ベトナムらしい配車サービスベンチャーFastGo

1年前にベトナムで創業して急速に成長しつつある配車サービス(ride-hailing service)での新興企業にFastGoというのがvietnam+で紹介されていた。

ベトナムのスタートアップが世界進出(Vietnam+)

  • FastGoはベトナムから配車サービスで海外進出を果たした最初の企業
  • FastGoはユーザー数がベトナムで二番目に多い配車サービス
  • 2018年12月に創業半年でミャンマー進出、2019年にシンガポール進出
  • 当初からグローバルで展開することを前提とした技術開発によって早期の海外進出を実現
  • 電子商取引や観光にも進出、今後はケータリングやパーソナルファイナンスにも進出予定

補足

まずベトナムでトップを目指すのか、国際展開を目指すのかで事業展開の道筋は分かれるが、FastGoの場合はGrabなどの先行者がいるので、当初からアプリ開発などを海外展開を前提として進み、わずか半年でミャンマーに、次にシンガポールと海外進出を果たしている。

公式サイトを見ると、「乗車毎に保険適用」と「車種やブランドを選択できる」といったこと以外は、Uberなどの配車サービスとこれといって違いが無いように見える。

参考:FastGo公式サイト

しかし、大きな違いはよく見ると「バイク」も選択肢に入っていることだ。これはベトナムらしいというか東南アジアらしいとも言える。

東南アジアでは自動車のタクシーだけでなく、バイクで乗客を運ぶバイクタクシーも人気があるビジネスである。従来のタクシーに対して柔軟に車を呼べるのであれば、別にバイクタクシーに対応する配車サービスがあってもおかしくはない。ありそうで無かったサービスと言っても良いだろう。

参考文献:VIetnam+, “Vietnamese start-ups go global”, 2 Jun 2019

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金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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