マスコミが新型コロナウイルスの危険性を煽るのは合理的である

多くのマスコミは連日、新型コロナウイルスについて取り上げ、パニックに陥っている視聴者も多いだろう。

一方で「新型コロナウイルスの致死率がインフルエンザより高いとは言え、SARSやMERSに比べれば圧倒的に低く、健康な人は殆ど完治するので必要以上に恐れる必要は無い。」という意見もよく見られる。

必要以上に恐れる必要が無いというのは正しいが、マスコミが新型コロナウイルスの危険性を煽るのは、ある意味では合理的である。というのも、マスコミ(特にテレビ)の主要顧客は高齢者であるからだ。

インフルエンザにはワクチンがあり、発症した場合もタミフルやゾルフーザのようにウイルスの増殖を抑制する薬がある。また、感染力は強いが潜伏期間が短いので、感染していそうな人を避ける行動も取りやすい。実際、今季のインフルエンザが少ないのは暖冬の影響もあるが、多くの人が予防し、外出を控えているからであろう。

一方で新型コロナウイルスの場合は感染力はそれほど強くないとは言われるが潜伏期間が長く、ウイルスをもっている人がどこにいるかはわかりにくい。若くて健康な人は感染したところで大抵は完治するというが、マスコミの主要顧客の中には、感染すると重症化するリスクが高い持病持ちの高齢者が多く存在する。

だから、マスコミが新型コロナウイルスの危険性を煽るのは、ある意味では正しい。

合理的ではないのは健康で若い人がマスクを買うために薬局に並ぶことである。マスクはウイルスを持っている人が他者に移さない効果はあるが、外からの感染を予防する効果は少ないとされる。それを高値で購入するのは金銭的に合理的でない上、寒空で無闇に人混みで行列をなすのは新型コロナウイルスに限らず風邪やインフルエンザを貰ってくるリスクが高まるだけである。

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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