エアアジア(AirAsia)が性差別広告を謝罪

エアアジアは”Get off in Thailand”という広告を謝罪(BBC NEWS)

  • エアアジアがブリスベン(オーストラリア)からバンコク(タイ)への直行便の広告に”Get off in Thailand”というフレーズを利用
  • 女性のモノ扱いに反対するCollective Shoutがセックスツーリズムを推進していると問題視
  • エアアジアは批判を受けて謝罪し、広告の撤去を指示

解説

問題の発端は、以下のCollective Shoutの協働創設者Melinda Tankard Reistによる以下のツイートである。

一見すると”Get off in Thailand”は「タイで降りよ」という意味であり、何の問題も無いように見える。

非ネイティブスピーカーにはわかりにくいが、これは記事の通りセックスツーリズムの推進が込められているように解釈可能で「タイに行って女を買え」という意味合いにも取れるという。

get offというのは非常に多様な意味合いを持ち、研究者の新英和中辞典では自動詞としての使い方で19の用例が紹介されている。

その一部のキャプチャを以下に引用しているが、その中に、

  • (7) 《口語》 オルガスムスを経験する; 麻薬に陶酔する.
  • (8) 《英口語》〔異性と〕急に(性的に)親しくなる 〈together〉〔with〕.

といった用例が載っている。

get offの用例の一部
出典:weblio

Collective Shoutによると、毎年西洋諸国から25万人のセックスツーリストがタイを訪れ、そのうち3.2万人がオーストラリア人であるという。タイでは女性の人身売買も問題になっているので、こうした広告は性差別的で人権侵害を助長するとして、英語圏を中心に大問題となった。

エアアジアが実際にオーストラリアからのセックスツーリズムの多さを意図した狙いを持っていたのかどうかは分からない。オーストラリアでの広告なのでネイティブスピーカーが文言を考えた可能性も高いが、エアアジア自体はマレーシアの会社なので、マレーシアでは英語も公用語の一つとして使われているので、非ネイティブスピーカーが一般的な意味合いで考えた可能性もある。

とは言え、英語圏で炎上してしまった以上、エアアジアとしては広告を撤去せざるを得ない状況になってしまったというのが今回の事件の顛末だ。

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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